初夏を代表する花々の一つにウツギがある。
この花が終わって間もなくすると、梅雨によく似合うアジサイが咲き出す。
牧之庵の周りには、いろんな種類のウツギ、アジサイが咲き誇り、夏の季節を楽しませてくれる。
今、ウツギの花が真っ盛りだ!一般にウツギと言えば、別名「ウノハナ」と呼ばれるが、初夏を代表する白い花で「ユキノシタ科」に分類される。
何々ウツギと呼ばれる種類は、数十種類あるようだが、これも「タニウツギ」が代表する「スイカズラ科」と「ウツギ(ウノハナ)」に代表される「ユキノシタ科」に2大別される様だ。
新潟県内には、自生するウツギ(ウノハナ)は殆ど見ることができない。
この時期に咲いているのは、タニウツギと呼ばれる花だ。
逆に、場所を異にすれば、この「タニウツギ」も珍しい花の様で、先日もお客さんが、タニウツギを一枝、山から採って来られて「この花は何という名前でしょうか?」と聞いていらっしゃった。
奇麗な紅色の蕾が開くとピンクの花に変わる。
県外に行くと庭先に植えられているのを偶に見かけるが、この辺では「火事花」と言って、縁起を担いで嫌われる。
希に白い花の咲く「シロバナタニウツギ」があるが、山で見かけることは、本当に珍しい花だ。
この花は、一足早く咲き出して、牧之庵では完全に散ってしまった。
牧之庵にあるこの花は、山から枝を採ってきて、挿し木で育てた物。
牧之庵には、6種類ほどのウツギと呼ばれる樹木があるが、今咲いているウツギは「ウツギ(ウノハナ)」、花の色が紅色の「紅色ウツギ」、バイカウツギの三種で、何れもユキノシタ科に属する。
右上の写真と同種の「バイカウツギ」