☆十三夜の月、明けて今日は「霜降(そうこう)」
昨夜は十三夜のお月さんが綺麗だった。
6時半頃に雲の切れ間からスッポリ顔を覗かせ、30分足らずで再び雲に隠れてしまったが、夜半は雲も切れて正真正銘の「十三夜の月」となった。
今日は定休日、そして二十四節気の一つ「霜降」、秋は「立秋」から始まって最後の節気「霜降」まで来た。
そして15日後には、冬の節気の始まり「立冬」へと向かう。
晩秋から初冬への橋渡しの期間だ。
今宵の月は雲ひとつなく、昨日より更に綺麗だ!
晩秋の月は、何故か物寂しく吸い込まれそうだ。
(上の写真は、昨夜(十三夜)6時半頃に撮影)
☆ツルウメモドキ
昨日、友人がツルウメモドキを持ってきてくれた。
こいつはババが大好きな材料の一つだ。適期を知らされ、お昼の営業を終えてから、僕が知っている唯一ヶ所の自生場所に行ってみた。
この辺では、希に見る樹木で、最近のクラフトブームもあってか、ここ数年は、適期に行っても殆ど切り尽くされている。
それでもと思いきや、3年ぶりに、期待せずに行ってみた。
「確かこの辺だったんだよな〜?」、幾ら探しても見つからない?おかしいな〜?諦めかけて帰ろうかと思いきや、ふと上方を見上げたら、黄色く色付いたウメモドキの実がびっしり目に入った。
喜び勇んで木によじ登ったが、お目当ては木の先端部分の細い枝に絡まっている。
それも脆く折れやすいクルミの木、恐る恐るしがみついて、やっとの事で手繰り寄せて切り落とした。
軽トラックの荷台に積んで帰宅、時間は夜の開店時間15分前だった。
ババは大喜び、車庫に電気をつけて本業なんかそっちのけ、夢中で葉っぱを切り落とし下拵えを始めてしまった。
お客さんが来たが、暫くは気付かないほどだった。今朝も起き掛け真っ先に、昨夜仕残した作業を続行し、朝食後も半日を掛けて終わらせた。
あちこち三ヶ所にぶら下げて、暫く放置しておくと、黄色の表皮が割れて、中から真っ赤な実が弾け出す。
これから先はババのお楽しみって事。
☆はてさて親爺の定休日は?
はてさて、定休日の今日の親爺は何してた?
朝から、勿体ないほどの秋晴れの良い天気。
何処かにドライブにでも行きたいような気分。しかし以前から気に掛けていた事があったのだ。
親爺が夢中になって製作した蔓細工に、この頃になって「木喰い虫」がついたようだ。今年は真夏の炎天下に虫干しをしなかったためか、蔓籠や壁掛けの下に、木の粉が落ちていた。
近くに行って耳を澄ませると「ピチン、ピチン」と、奴が食いちぎる音が聞こえた。
此奴が潜むと、瞬く間に喰い荒らしてしまい、樹皮と芯だけを残して、空洞にしてしまう。
そんなことで今日は、店頭に飾ってある蔓細工を残らず集めて虫退治に終日を費やした。
先ずは、外して埃や蜘蛛の巣等の掃除、次いで煮沸した熱湯に浸し、天日乾燥させ、柿渋に浸けて再び天日乾燥して終了だ。
外は薄暗くなってきた。急いで家に入れて所定の場所に納めた。