僅かの標高の違いでスキー場が明暗を分けている。
比較的標高の低い場所に位置する近郊(旧塩沢町)周辺のスキー場は連休初日の今日も少雪のため滑走不能で泣かされている。
直ぐ隣の湯沢町では、特に苗場、三俣、かぐらの西武系のスキー場は、それらのお客さんを取り込んで皮肉にも超満員だ。
週間予報も、まとまった雪が期待できないようだ。
そんな中で今日は「冬至」、クリスマスを目前に指をくわえて空を仰ぐ。
「冬至」、冬に至りて日短く冬の最中だ?明日からは「米粒一つ分日が延びる」、と言われてきた。
せめても「冬至かぼちゃ」でも食べて風邪を引かぬ様にしたいもんだ。
そんな中、牧之庵も例年通り暇になってきた。
冬籠もり、半冬眠状態の店の中で、ひっそりと仲間たちが語りかける。
「今日は冬至だね。俺たちの出番だね」と、風変わりなカボチャがささやく。
「もう少しで、俺たちの年だね」、タップリ蓄えたご馳走を前にして、チュウチュウネズミがはしゃいでる。
目立たないがよく見ると、あちこちにクリスマスの設えも見つけた。
店は暇になったが、何かと忙しい年の瀬の一齣。
雪のない冬至も、トナカイも似合わない?雪ありてこそ雪国だ。