兼ねてから、お客様からのご要望が多かった蕎麦と、ご飯物をセットにしたメニューの検討に入る事にした。
今までは、ご飯物のセットは「そば御膳(右の写真)」一品だけだったが、これは「おにぎり」とのセットなんだ。
我が在所は、南魚沼米の本場だから、やはり県外のお客さんには、本場しおざわ米に注目が集まるようなんだね。
正直の所、蕎麦屋の親爺としては、なんとも複雑な心境なんだが、この地で商売を営むには、無視もできないでいる。
途中から、試作で始めた「そば御膳」だが、「ぶっかけそば」と列んで、今や牧之庵の人気メニューになっている。
「蕎麦も食べたいが、ここに来たからには、本場のご飯も食べてみたいよ」、そんなお客様のご要望に応えた。
特に女性やお子様に「おにぎり」に人気があるようだ。ここに来て、常連さんからいろんな注文が寄せられて来ていた。
カレー、鴨南蛮、天丼等々だが、厨房の火もとの関係や、スペースの制約でそうは増やせない。
何しろ、以前使っていた台所を厨房として使っているから、営業用には自ずと限界があるんだ。
今までも試作として、カレーうどん、鴨南蛮等を作って、一部の常連さんに試食していただき、これならイケルと評価は頂いている。
そんなわけで、今回は掻き揚げ丼をセットにしたメニューの追加で検討に入った。
本来は、何も手を加えないご飯が最高なんだけれど、添える料理に手間が掛かりすぎるので、通常営業の中での一連作業内で賄える物でいくしかないだろう。
そうは言っても、こんなちゃちな素人の蕎麦屋だけれど、始めた当時の「蕎麦のこだわり」がある。
頑固な親爺のこだわりだけれど、本心は「蕎麦にこだわり続けたい」んだね。
あれもこれもだと、単なる「大衆食堂」になっちゃよ。
まあ〜、この田圃のど真ん中、自分も農家で日本一のお米を生産してるんだから、地理的に見たって「しおざわコシ、南魚沼コシヒカリ」には歯が立たないって事よ。
簡単にメニューを増やす、といったってそりゃー大変だよ。
それに合わせて器も揃えなくちゃなんねいし、セットもんだって考えなくちゃんね〜し。
増やせば、それなりに手間が掛かって、希には込み入った時だってあるんだから早く上げんと、お客様に迷惑が掛かるって事なんだ。
増やしたって、一品だけよ。それ以上は、自分の首締めちゃうって事。
まあ〜、始めるったって連休明けなんだけどさ。
ババは、カレーには自身あっから始めたいんだろうけど、そいつはおいらが賛成できんのよ。
蕎麦屋には、基本的に合わんからね。蕎麦屋の中がカレーの臭いで台なし、蕎麦の香りもあったもんじゃないよ。
まあ〜(仮称)「掻き上げ、そば御膳」ってとこかいね?
そうなると、今ある「そば御膳」は、「おにぎり、そば御膳」って事になんのかね?
乞うご期待・・・・・、あまりなかれ。