♪ 蛍のこと
19日に、昨年より2日早く梅雨入りした魚沼の郷、蒸し暑い日が2日ほどあって、昨夜から本格的に梅雨らしい雨日となった。
次々と花を見せる紫陽花が、自分の季節に我が物顔、間違いなく此奴の世界だ。
牧之庵から、5百メートルほど離れた場所に、世に知られざる蛍の多発地がある。
我が集落の隣村だが、数日前に、ババが孫たちを連れて観に行ってきた。
僕も、数年前に何度か行ったことがあるが、それはもの凄い数の蛍だった。
あちこちで、蛍の里や人工繁殖の場所が作られてはいるが、これ程見事に自然発生する様は、見たことがない。
運良く、農地の区画整理や、集落排水路の改良工事から難を逃れ、旧態依然の自然条件が維持されてきたからなんだ。
その村の人は、外部に吹聴するでなし、静かに見守っている。
今のご時世からすれば、茶屋や、そば屋でも始めて、一儲けを目論むところだが、ここの蛍たちは、村人と環境に恵まれて、ごく自然に飛び舞っているんだよ。
牧之庵の周りにも、夜になると蛍が舞うが、昔に比べて、その数は格段の差、昔の自然が破壊されてきたからだね。
小川が無くなり、水が汚れ、元となるカワニナが激減したからだ。
絶やす事は簡単だが、殖やす事は至難の事、せめて蛍が姿を見せるだけ、まだ救われるね。
♪まだ捨てがたい「ホタルブクロ」
何度かブログに登場願った「ホタルブクロ」だが、いっぱいの蕾を付け、咲いては萎み、膨らんでは咲きの繰り返し。
結構、長い花のシーズンを楽しませてくれる。繁殖力も旺盛で、かなり間引くんだが、それでも年々増えているんだね。
名前の由来もいろいろあって、蕾が蛍の姿に似ているところから、いや、蛍を花の中に取り込んで楽しんだことからとか、様々だ。
昨今は、インターネットで検索すれば、一瞬のうちに多彩な情報に出会える。
豊富な情報源に戸惑う事もあったり、受け売りで、誤報だな?って、明らかに気付く情報もある。
日頃は、何の気なしに花を楽しんでいるホタルブクロだが、検索して始めて教えて貰った種類の数々、種の見分け方等、お陰で鑑賞する目線が違ってきて、新発見や、新たな疑問も浮かび上がる。
検索しても、納得できない情報源もあるし、紹介して教えていただくこともできる。イヤハヤ、便利で良い世の中だ。
でも、発信のみで、返信がないととちり、むやみ無差別に、人を斬り付ける輩もいるってんだから、怖くて、変てこりんの世の中でもある。
その「ホタルブクロ」の検索結果だが、どうも不思議な現象に出会ったんだよ。まあ、ご覧下されよ。
これは納得、ガッテンだ
「ヤマホタルブクロ」 白色と、淡紫色の花、花の付け根(ヘタ部分)に笠の様に顎が見える。これがついているのが、「ヤマホタルブクロ」、花の色は違っても同一品種なんだそうだ。
在来種のホタルブクロには、このヤマホタルブクロと、ホタルブクロがあるんだそうだ。
「ホタルブクロ」には、ヤマホタルに見られる顎の他に、顎片の間に、もう一片の副顎片ってのが付いているんだそうだ。
その顎は、上に反り返っているから、直ぐに見分けがつくんだとか?
以上のことから判断すると、牧之庵には、在来種のホタルブクロは存在しないんだね。ガッテンよ。
これも、やや納得
「園芸種のホタルブクロ」 改良(園芸)種のホタルブクロには、顎片が全く付いていないんだそうだ。
下の写真を見るとおり、顎が見当たらない。従って、こいつは、それに合致する。
牧之庵に咲くものは、白色と淡紫色とある。花は二重咲きだ。
ただ、両種とも二重には二重なんだが、白花は綺麗に重なっているのに対して、淡紫は外側の花弁が半分くらいしか重なりを見せていないんだね。だから、やや納得よ。
しっかり二重で重なっている
こいつは変てこりん?奇形?突然種?
上に紹介した「園芸種のホタルブクロ」が、何らかの自然現象で変形した物とも思われるが、色は、淡紫色のみで、花の大きさが、一際小振りで花房にシワが多く寄っているんだ。
洗濯したてでアイロン忘れたって感じだね。