鳳仙花 鳳仙花 はじけてとんだ花だけど 咲かせて欲しいあなたの胸で・・・・・・・島倉千代子の歌の一節である。
雨の降る夜に咲いてる花は 風も無いのにホロホロ落ちる 明日はこの雨止むかも知れぬ 散るを急ぐな可愛い花よ・・・・・・「雨に咲く花」台湾の歌。
今、牧之庵の駐車場前の畑で、すでに満開を過ぎたが、数種類の鳳仙花が秋雨に打たれて重そうに咲いている。
花好きの分家の親爺が、何を思ったのか植えきれないほどの苗を育てて、家の前後が「鳳仙花」三昧。
子供の頃は、零れ種で自然に生えて、何処に行っても自然に見られたが、昨今は珍しい花になった。
果実が熟すると弾けて種が遠くに飛び散ったり、花が終えると散るというより、ポツリと房ごと落ちる様から、物に似合わず、政治色の暗いイメージが強い。
過去の戦争で、統治国だった朝鮮半島や台湾にも、この花に纏わる歌「反日抗戦歌」があるそうだ。
統治時代には、歌うことを禁じられた「鳳仙花」である。哀れ鳳仙花、全く迷惑千万であろう。
今日のお昼、長岡から熟年のウーマンパワー、何でもフラダンス同好会の御一行様がいらっしゃった。
鳳仙花の果実や、花の紅で爪を染めて遊んだ世代、「まあ!鳳仙花だわ!ほんとに珍しい!!」異口同音、感激しておられた。
この花は、元々は赤が基本色だそうだが、最近は品種改良されて、いろんな花があるんだね。
ちなみに、駐車場から眺めると、赤、白、赤紫、ピンク、混色と、ざっと5種類は確認できる。