14日の夕方に東京から団体さんの予約を頂戴していた。
当日は朝から今シーズンを象徴するかの如く生憎の雨、地元のスキー場では挙ってカーニバルが行われ、今シーズンの打ち上げのお祭りが行われた。
生憎の雨に見舞われ、状況は最悪だったが、9時頃から恒例の花火が打ち上がり、何はともあれ夜空を華やした。
この日のお客様は、お子様連れの御一行様、早朝に東京からバスでお越しだった。
日中は、温泉組とスキー組の二組に分かれてのお楽しみだったようだ。
6時から牧之庵での夕食をご予約賜って、皆さんがお越しくださった。
ご紹介下さったのは、何度か牧之庵に来て下さって、殊の外、牧之庵を気に入っていただいての御来店。
有り難いご好意からだが、ご当人は、何のご商売に携わっていらっしゃるかは不明だが、この道、かなりの通らしい?食の通、旅の通、拘りの通、豊かな感性をお持ちで、人望が厚く、趣味が多彩の様だ。
お着きになって、先ずは酒宴が始まった。
お子様が多いため、事前に劇団員お一人が同行する旨の連絡を頂き、テーブルを重ねて即席の演台を用意した。
1時間ほど宴会が経って、7時頃から中断して劇団員による「紙芝居&地元の民話」が始まった。
ではこれより一席 始まった紙芝居は「彦一物語」 次いで地元の民話「まきはた天女」
出し物は、紙芝居の「彦一物語」、民話は当地の「まきはた天女」、プロの出し物に、子供等は真剣に見入っていた。
よう調べたもので「まきはた」とは、牧之庵から東側に一望する、百名山に数えられる「巻機山(まきはたやま)」のこと。
地元の僕等でも詳しくは知らない民話を、事前に調べて暗記するあたりは、さすがに劇団員、プロの語り口に我等も一緒に聞き入った。
劇団員は、お着物に着替えられ、手慣れた着付け、帯び捌きには、さすがに恐れ入ったね。
真剣に聞き入るチビッコたち
これだけの大人数で、そばの嫌いなお客さんは一人もいない。最後にお出ししたそばを、残すことなく奇麗に食べていただいて、蕎麦屋のオヤジは何よりも嬉しかったね。
9時からが、10分も走れば直ぐそこの舞子のスキー場での花火鑑賞、「ご馳走様でした!」元氣にしっかり挨拶が出来て、感心、感心。
雨で濡れてしまったシューズを履いて、お迎えのバスに乗り込んだ。
温泉に、スキーに、夜の冬花火、グルメに、劇団員付き、何と多彩なお楽しみツアーだ!
事前の周到な準備に翻弄してであろう先導者に、衷心より感謝し敬意を表したい。
そして感動した!蕎麦屋冥利に尽きる。実に良い商売、感謝感激、余韻に浸る。