「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、春のお彼岸が今日から始まったね。
こちらは、朝から雨で途中からみぞれに変わったが、直ぐに止んで薄日も射してきた。
今朝は彼岸入りだから、そば打ち前に仏壇の掃除をすることに決めていたんだね。牧之庵は自宅を開放しての蕎麦屋だから、現住民家なんだよ。
だから、客間として使っている茶の間に、普通の民家と全く同じように仏壇が置いてあるんだね。お彼岸やお盆、晦日やお正月などの行事があると、お店の掃除や準備とは別に、開店前までに仏壇などの掃除もしなくてはならないから、忙しいんだね。
仏壇の掃除は、今まで90歳を超えた母親の仕事なんだが、最近はすっかり足腰が弱っちゃったり、呆けちゃったみたいで、仕方なく余計な仕事が増えちゃったよ。
そんなんで、奇麗に掃除したってわけよ。
雪はすっかり消えて僅かながら日陰に残っている程度、畑のホーレンソウも青々としてきた。春の訪れを感じて、黄色い蕾を開こうとしていた福寿草、寒の戻りで重たい雪を被ったが、再び消えて本格的に開こうとしている。
雪割草も先走りが花を開いた。
元氣なのは、冷たい川の中で躊躇いもなくマイペースで開花の準備をしてきたミズバショウ。多少の寒さや、雪にも臆せず確実に春を先取りする。