「ド〜ン」床の中で祝砲を聞いた。
今日は「一の宮(十二講)」だったな。
通称、こう呼ばれているが、実は隣村の「一の宮」と呼ばれる神社(写真左)で農具市が開かれる日なんだよ。
昔から、この地方では農具市(一の宮の節季市)が終わると、雪が降り止んで春が足早にやってくると言われてきた。
反面、「十二講荒れ」と呼ばれて、この前後は寒の戻りがあって、それまで降り止んでいた雪も、不思議とこの前後には一荒れあるんだね。
実際、9.10日は全国的な大荒れで雪が降った。
幸い今日は、すばらしい天気、凍み渡り(雪面が凍って人が自由に歩き渡たれる)もできるし、節季市も大賑わいだろう。
豊作の神様を祀ると言われ、昔から方々から大勢の参拝者が訪れる「一の宮神社」、春を待ちわび、長い冬からの開放感を喜び、雪で閉ざされた人々との出会いを求めて、世の移ろいとともに姿は変わってきたが、目的を異にして今でも大勢の人で賑わう。
昨今は信仰心というより、祭り気分で出掛け、道具というより珍しい民具、民芸品として買い求めて集まる人も多い。