越後魚沼の郷は、すっかりさぶうなって時雨れ日が続く。
牧之庵の親爺だが、ここ1ヶ月くらいは寸暇を割いてペンキ屋に余念がない。
目隠し塀を皮切りに、壁やトタン屋根の塗装に明け暮れるが、悪天候に悩まされて悪戦苦闘、予定より大分遅れてはいるが、もう少しのところまで漕ぎ着けた。
今日も朝から雨、店が終わっての作業は今日もピケとなったよ。
暫く前に、高山には初冠雪を見たが、今日の寒さからして2回目の冠雪じゃなかろうかと感ずるが、山はガスに拒まれて確認できない。
初秋まで残暑の厳しかった今シーズンだったから、綺麗な紅葉は見れないだろうと想像していたが、予想に反して綺麗に色付いてきた。
それだけ、急激な冷え込みで寒暖の差が大きかったんだろう。
そう言えば、茸もそうなんだね。通常シーズン1回は、庭先のアマンダレ(ナラタケ)を食べらるんだが、今年は全く気配すらなかったよ。
今年は駄目かと諦めていたんだが、とんと遅い時期になってから、山里に住む従兄弟が持ってきてくれて、辛うじて食べることができが、不作には相違ない。
庭先の落葉樹の紅葉も始まった。
数日前からババは、赤く染まった先走りの葉っぱを天ぷらに揚げて添える。
蕎麦の薬味ネギ、これも先週ころから「アサズキ」の葉っぱに切り替えた。
初雪が降り込むまでの僅かの間、青々とした薬味ネギとなる。
毎年のことだが、これら一つ一つの推移に冬近し、やがて来る初雪を間近に感じるんだね。
雑用親爺は、そろりとペンキ屋を切り上げて、庭木等の雪囲いが待っているんだ。イヤ〜、有り難いことじやよ。