昨日の未明か、今朝方か、そこら辺の判別は定かじゃないが、いずれにしても朝起きたら雪が積もってた。
週間天気予報も雪だるまが出現して、それなりの準備と覚悟は出来ていたんだが、やっぱ本格的に雪が降る朝は寒い!
爺様は、ご老体じゃから朝のお目覚めは早うござる。
新聞屋さんの車のライト、エンジン音で5時の刻を確認するが、時間の誤差が殆ど無くビックリする程正確だ。
この辺を配る時間帯は最後のほうで、配達する人からしたら遅い時間帯なんだろうが、それでも冬は外が真っ暗で車の往来が殆ど無いから、ライトの明かりと車の音は目覚まし時計だ。
夏場は、新聞屋さんより1時間以上も早くに起きて蕎麦打ちが始まるが、冬眠状態の冬場は、それはそれは時間がゆったりと進む。
新聞屋さんが来る前に、外はすでに雪が積もっているらしい。
ズズズ〜〜〜〜、落下式のトタン屋根の母屋、滑り落ちる雪の音は賑やかだ。
取り分け、今期最初の滑り初め、トタンのサビや汚れを一緒に落として滑るから、滑りが悪く音も賑やかだ。
起床して直ぐに着替えて外に出た。
今年初めての積雪、10センチ弱の積もり様だったよ。
真っ先に、消雪用の地下水くみ上げポンプを回した。
地下水をポンプで汲み上げ、配管された中に水を通して小さな穴を開けて散水して雪を溶かす(これを雪国では消雪パイプと呼んでいる)。
ちなみに牧之庵では、2本の井戸(井戸とは言っても、水脈のあるところまで鋼管を地中に深く打ち込む)が掘られている。
一カ所は道路消雪(写真左下)、もう一カ所は作業所(納屋及び車庫)の屋根、連結道路消雪用(写真右)に使っている。
牧之庵は、駐車場があるから、その消雪施設も必要だ。
ところが、この2本の井戸から汲み上げる水だけでは、駐車場に利用する水量が足りないのだ。
やむなく、別途に自然流水(小川の流水)を水中ポンプで汲み上げ対応している(写真右上)。
従って、3カ所でポンプを使っての消雪だから、冬場の電気消費量も半端じゃない。
考えれば、なんの経済効果のない、ただ働きの大めし喰らいだ。
しかし、水があるから楽も出来る。
もし地下水を利用できなかったならば、すべてを機械除雪に委ねるしかない。
これこそ、もっと大変じゃよ。
なんじゃない、機械は高価の上に独りじゃ動かない。人間様が操作しなくちゃなんねえ。
どっちこっち、雪国には文にもなんね苦労が付き纏う。