「ジジ、ほら○○(最年長の孫)の運動靴だよ。ママ(この孫の母親のこと)が作業用にジジに履かせたらって寄こしたから、貰ってきたよ」とババが嬉しそうに言う。
「なんだあ〜、○○は俺と同じサイズの靴履いてるのか?」、ビックリしてジッチャマが聞いてたそうな。
そう言えば、去年はこの父親の運動靴も貰ってたな。
父親もおいらと同サイズ(25.5㎝)だから、履き捨てはジジの作業用となる。
スポーツマンの親子だから、それなりのメイカー品じゃよ。
きれい好きの、ママの手入れも行き届いてジジの作業用にと転用される。
それにしろ、孫がジジと同じサイズの靴履いてたなんて、いやはやビックリだ!
ジジと足サイズが一緒の年長孫だが、この春から高校生になった。
孫の成長を喜ぶ反面、益々離れていくような寂しさ、何か複雑な心境だ。
ジジはまた、孫の履き古しの運動靴を履いてペンキ塗り、庭や畑の草むしりと、今日も忙しく雑事に勤しむ。
こんな履き古しの靴、幾ら綺麗に洗っても誰が足にするか、そんなの履くのジジしかいない。
孫がジジと同じサイズの足、同じサイズの靴。
そんなの履くのジジしかいない。
そんなの履かせるのババしかいない。ババしか思いつかない。
それだけババは孫にべったり・・・・・・・・・。