※見るに見かねて強制給水
灼熱の太陽は大地を焦がす。
雨が暫く降らず、地温はどんどん暖められ、その日の温度がその日のうちに冷め切らずに蓄積され、日増しに加温されていく。
日が沈んで夕方になれば、外気温はそれなりに下がってきて涼しくなるのが普通だが、今年の夏は半端じゃなく夕方になっても気温は下がらない。
時たま、気休めに吹く風は日中に充分蓄えられた生暖かい空気、こんなには要らんと一気に運びこんでくる。
天竺は、これほど雨をため込んで、また何か悪い魂胆でもあるんじゃなかろうな?
かなりの蒸発水だろうが、何処かのダムじゃないが保ちきれなくでドカッと払うんじゃなかろうな。
先般の西日本豪雨の様な住宅の二階まで飲み込む豪雨は想像を絶するが、それこそ何年か前の夏、未曾有の豪雨に遭遇したことがあった。
災害の度合いは別として、そこから感じたことは今や何処でも起こり得る想定外の(記録的なとか、観測史上初のとかいわれる)自然現象、自然災害が普通に発生するという現実を直視しなくてはいかんということなんじゃ。
この歳まで生きてきて、今まで一度も経験した事のないものとしては、なかなか受け入れがたい話じゃが、そこが違うんじゃね。
まさか此処までは大丈夫だ。あのときの大豪雨の時だって、一寸水嵩が上がったが、心配するまでもなかったと・・・・・・。
「生かされなかった過去の教訓」というけれど、凡そ推測不可能な超巨大災害が押し寄せれば、それは無理ってもんで、防災はそこまでは備え切れないし、日頃の防災意識も到底及ぶ範囲ではなかろうて。
だけど、これだけは覚悟して判断せねばならないこと。
これからは、想定外の災害が必ず起こりうる現状だって事。それを意識して、常日頃の防災に努めたいし、自己防衛意識をしっかり持って自主防衛に備えたいものだ。
誰の責任でもない、御身は己の判断と責任によって防護され、それぞれの行動力に委ねられる。
結果としてそこには運不運、どうすることもできない実状が在り、無情だが現実の世情を物語る防ぎようのない世界も実在する。
まあ、それはそうと、兎に角暑い!弱音は吐きたくないんだが、でも、やっぱり、暑いのは暑い!あっちぇ〜〜〜〜!
参ってるんは人間様だけじゃない。
この大地で生きている諸々の生物。まあ、水の中の魚は知らんが、地上で生きてるもんの全が悲鳴をあげている。
その代表格は紫陽花、もう完璧に死んでいる。朝顔なんか朝から萎んで熱中症だ。
畑では、乾ききった土に容赦なく攻撃される天空からの熱射砲、熱におかされた植物体は為す術もなく瀕死極限、見かねた親爺は人介戦術に打って出た。
あれもこれも熱中症の症状だ。
一昨日と今日の二日間、見るに見かねて用水路から水中ポンプで強制給水、ちょっと荒療治だが、奴らにとってはこれはリンゲル、元気を取り戻してか?
水分補給が効いたのか?翌朝は実野菜の収獲が多くなった。