※久々の蔓との戯れ、今はもう細工は細々
これって「遺作」?・・・・・・・
蔓細工に夢中になっていた頃は、早朝4時前に起きて材料となるアケビやヤマブドウ蔓を採ってきたもんだ。取り時期は木々の水分が少ない晩秋が適期。
軽自動車の荷台満載に採取して吊るし置き、乾燥し過ぎないうちに使い切るんだ。乾きすぎると製作中の曲げるときに蔓割れが生じてしまうんだ。牧之庵の暇な時期、空いた時間を使って夢中でハマった時期もあった。夢中になると止まらなくなる御仁。作った数は半端じゃないよ。店に飾ったり欲しい人にあげたりしたが、最後の手段はゴリ押し御免の強要罪だ。あの頃の名残がいまだに納屋の棚のあちこちに散在しちょるよ。
玄関の下駄箱の上に置かれる「ジジの蔓細工」、いっぱいの場所を占していると、明日は姿を消してしまう?ず~っと以前に作った蔓籠に、ホオズキと蔓ウメモドキをあしらって作ってみた。牧之庵閉店後の下駄箱の上は、今日までこの程度のあしらいよ。
牧之庵時代は居住空間(今も同じ)、階段のジジコーナー、ワンパターンの蔓物が?
階段の壁面に毎年更新されて壁掛けが掲げられる。
階段を上がりきっての僅かなスペース、またここにも、ジジ蔓細工が置かれてる。
毎年、蔓ウメモドキが屋敷内で実を付ける。以前は、わざわざ山に出向いて採取してきたんだが、後に庭先で育てた木が成長し、使い切れないほどになった。今では毎年その枝を切り採って最小限の蔓もの作りをしている。
このページの一番上の写真と同じ。これはもう20年も前に、次女のお家に作ってくれた壁掛けなんだ。去年の暮れに「形が崩れたから作り直して」って持ってきて、ジジが即興で補修したんだ。ベースの壁掛けはそのまま使って、沿えものだけを付け替えた。以前、作り置いた小さな籠4個の中に紅花のドライ、レンコンの花托を配し、ツルウメモドキでバランスをとった。前の物が20年も保ったから、作り替えたこの壁掛けは、ジジが彼方に行った後も・・・・・・。そう考えると複雑な念いが・・・・・・・・。
これって、ちょっとちゃちいけど「遺作」か! バカ言うなよ!現実になったら・・・
いいんじゃないの、そうなりゃそれで、ふ、ふ、ふ・・・当の本人は含み笑いじゃて