☆不順の天気
台風並みの突風が吹き荒れた。瞬間風速30メートルはあったろうか?
それにしろ、春先から今年の気候は異変を感じる
。寒暖の極端の差は言うまでもなく、風の吹く日が多い。牧之庵の暖簾も満足に掛かっていないで、用をなさない。
記録的な真夏日の様な高温、かと思えばストーブの要る日もある。
忙しさの合間に畑を耕して柵を立て、何時でも野菜の苗を植えられる状態に準備はしてあるんだが、この不順な気候に戸惑っているのだ。
急いでは仕損じる、そんな今年の不順気象だ。
牧之庵の暖簾が何枚も切れてしまった。あの突風は防ぎきれない。
雪のなかった今年の春先は、草木の花芽のつきが良いようだ。
庭先の花々が一斉に咲き誇っている。
コデマリ、オオデマリ、アカバナサンザシ、ナナカマド、レンゲツツジ、ツツジ、ウツギ類等々。
下草にスズラン、クリンソウ、オダマキ、シャガ、ボタン等々。
新緑の中に鮮やかに咲き誇る種々の花々、初夏のこの季節が一番好きだ。
☆法科大学院生からの電話
晩酌の最中に携帯電話が鳴った。
以前に何回となく登場願った「弁護士の卵」からだった。春から念願の法科大学院で法曹界を目指して勉学に勤しんでいる。
些か遠隔地での勉学だが、希望校で勉強できる機会を得て、充実した環境で専念しているようだ。
彼にとっては貴重な期間、気が散ってはと老婆心ながら連絡は控えていたが、彼の方から連絡が来た。
環境になれて、落ち着いたのだろう。少しは気持に余裕が持てるようになったみたいだ。
充実しているようで、電話先の声が弾んでいる。今日は特別に嬉しいことがあったのだった。
特待生に認められ、授業料の一部が免除になるという連絡を大学からもらったという。
何人の特待生が居るのかは知らないが、今期25名の同期生の中で特待生に選ばれるってことは特別優秀な存在なんだろう。
毎日勉強している学校の施設の一部が送られてきた。素晴らしい環境で、個々に研究室が与えられて居るという。
実は昨晩、我が集落の臨時総会が招集された。以前にも少し触れたことがあったが、集落で田圃を持っている。
今までの法律だと、団体で資産(農地)登記が出来ずに、代表者個人名で登記をしていた。
平成3年に地方自治法の一部が改正され「地縁による団体」が一定の手続きで法人格を所得出来る様になった。
そのことを最近になって知り、今回それに向かっての準備を進めているところだ。
ところが、2枚ある田圃の内、1枚に登記上の問題が有ることが判明したのだ。便法を探るべく今後再調査をすることになった。
この「地縁団体」について彼に聞いてみた。
さすがに優秀な特待生、即答でいろんな事を教えてもらった。
ところが肝心の質問の趣旨を僕自身が熟知していないので、その先の核心部分には触れず終いだったが、再度確認して教えてもらうことにした。弁護士になろうと今まで何度もチャレンジしてきた事はある。
こんな問題は朝飯米、弁護士にとっては最も簡単な、美味しい仕事なんだという。成る程ね。