今年は雷の発生が各地で多いと、今朝のテレビで報じていた。東京では、平年の3倍だという。
24日の早朝、京都の伏見、真言宗醍醐派の総本山「醍醐寺(だいごじ)」に落雷があったそうで、境内の建物が全焼したという。
幸いにも、国宝には被害がなかった様だが、世界文化遺産に登録されている有名な寺だ。
反して今年の我が地方は、極端に雷の発生が少なかったから不思議な年だね。
雷雨、にわか雨は夏の風物、何度かは地面を引っ繰り返すような雷雨があり、あちこちで落雷の被害を被る。
昔から「雷と稲」に纏わることわざや、事柄が多い。
「雷の多い年は豊作」と、言われてきた。
「ことしゃ(今年は)、かんなりさま(雷様)がいっぺ(いっぱい)鳴るから米がいっぺ獲れるぞ」と、子供の頃から誰それとなく言われてきた稲作地方の諺だ。
事の真相は分からないまでも、理に適った事らしい。なんか、学校で教わった記憶もある。
夏の暑い時期は、空気が温められて上昇気流となって上空に上っていく。
雷雲(積乱雲)が発生して雷雨となり地表が潤うんだね。
雷が多いって事は、夏の気温が高く、上昇気流も活発で日照量が多いって事だろうから、光合成も活発で生育がいいって事だね。
大気中の80%は窒素と、残りの酸素だそうだから、ドンピカの放電によって生じた物が、雨水に溶けて田圃に降り注ぎ、吸収して豊作って事かいな?
よう分からないが、単なる肥料分だけならば科学肥料だけで充分な筈なんだろうが、要は、日照量が多い事が一番なんだろうね。
結果、雷の発生も多いって事になるからね。
昔の人は、化学肥料なんか無かったから、自然現象で稲の生長を見守っていたんだね。
理に適ってるよ。日照量と雷肥料、自然の恵みだね。
さて「雷と稲」の切っても切れない仲、雷のことを稲妻、稲妻を稲光とも呼んでいるよね。まさに雷は、稲にとっては妻の存在。
雨が田に降って雷と書く、もろに喰らうと命までも失う怖い存在だが、昔の人は、恵をもたらす貴重な存在だったんだね。
もろに飛び込むと、醍醐寺のような火災になり、電化の近代は製品を破壊する。
特に、エアコン、テレビ、パソコンなどは弱い存在だ。
落雷は疎か、ドンピカの無かった今年の盛夏、はてさて、作柄は如何なものか?
3週間もすれば、結果が出る。