冬モードになったとは言え、今までのそれとは、何か様子が確実に違ってきた。
週末のお客さんの入りが極端に落ちてきたんだよ。この週末なんか、平日と何ら変わりない有様だ。
リゾートマンションを持って、週末には欠かさず牧之庵にきて下さっている常連さんが言っていた「マンションもガラガラだよ。ガソリンが下がったのに、可笑しな現象だね。それ以上に景気が落ち込んでるから、紅葉時期後は出歩きを控えているんだろうね」ってね。
ガソリンの値下がり以上に景気が落ち込んでる。そこまで弱ったかいな?
実際、開業して7年も経つが、こんなに極端に落ち込むのは、中越地震の時より顕著だよ。半端じゃないって感じなんだね。
もっとも、明るいニュースがないからね。風評っていうのか、連日、景気の悪い話に輪を掛けて、益々増幅してるって感じだもんな。
年の暮れに来たって言うのに、株の下落に円高だ、ボーナスがでない、やれ首切りだ、倒産だって、寒々する話題ばっかりで嫌になっちゃうね〜。
年末ジャンボも、売れ行きがイマイチだそうだ。
束の間の夢でも見れぬ寒空だ。
皮肉にも、今雪国はあたたかい?ここ暫くの感じでは、雪が降る様子は全く感じられない。
スキー場でも、クリスマスを前に不安の日々を送っているんじゃなかろうか。
雪国に住んでると、温暖化の影響を身近で実感させられるんだね。
冬が確実に短くなったよ。ここ十数年来、周期的に来る大雪の年は別だが、年々、雪の降る時期が遅れてきて、絶対量が極端に少なくなった来たんだ。
以来、冬期産業は年末年始に掛けて、いつも綱渡り状態、ヒヤヒヤしながら空を仰ぐ。
地球の極の氷が薄くなりスムーズに砕氷船が極地まで行けるというが、この状態を見るにつけ容易に理解できる。
最近の新聞紙上でも「食」について報じていた。
食の異変についてである。
温暖化により植物の生態系が崩れ、栽培適地が変わってきたという。
そう言えば、ミカンや、リンゴの色付きが悪くなった話も聞くし、ノリやコンブの養殖にも異変が現れたと聞く。
経済はブルブル、地球はポッカポカ?
何はともあれ、寒冷地では本格的な冬場に向かって、灯油価格の下落には大助かりだ。
然りとて、安いほど有り難いが、法外の下落は、その反動も気掛かりだ。
テレビでは「節約の上手な仕方」が大流行。
中には、目を覆いたくなるものまで現れた。
節約は節約でも、こそ泥まがい?
割り箸や、爪楊枝は飲食店から、お茶は回転寿司のテーパックを、ラップはスーパーのレジ場から・・・・・ヒヤ〜こりゃまた参った!ここまでできれば節泥だ。
夕方、粉屋の担当者が来られた。
年末の特別注文の件でだが「イヤ〜、上の方も紅葉以降は極端に落ち込んでいるね。ガタ落ちですよ。このままでは、我々の商売も弱ってしまう。二十数年もこの商売をしているが、こんなのは初めてですよ」
やっぱりなあ〜。
まあ、ぼやいても仕様がないが、ぼやきたくもなるわいね〜。
年末にしてこれだからなあ・・・・・・・・・。師走はぼやきで暮れそうだ。何処も、ぼやき、ぼやき・・・・・・。
これまた、今年の漢字「変」で締め括られそうだ。まったく「変」だ。