大腸カメラを受けたクリニックから電話を貰った。ババの知人の看護婦さんからだったが、大腸検査の結果が、予定よりも早くに出たので、17日の定休日に都合がついたら来られたらどうか、と言うことだった。
親切にも、牧之庵の定休日が水曜日だって事を知っておられて、わざわざ連絡してくださったんだね。
勿論、ご好意に従って、今日行ってきたんだよ。
結果は、良性のポリープだそうで、全く心配いらないって事だった。良かった、これで安心したね。
先生に尋ねてみた「かれこれ20年も人間ドックに行ってますが、便潜血で引っ掛かったのは5年前です。それ以来、隔年で引っ掛かったんですが、出たり、出なかったりだったので、検査を受けたのは初回の一回だけでした。5年ぶりに検査を受けて、心配ないことが分かりましたが、このままの状態ですと、来年以降もドックで引っ掛かる事になると思うんですが、どうしたら良いでしょうか?」
先生曰く「ポリープは、全く心配のない普通の小さな良性のものですから、問題ないでしょう。確かにドックで引っ掛かるでしょうが、もし来年に引っ掛かったとしても、1年は放置しても問題ないでしょう」とのこと。
結果は、ドックを受けた検診センターに連絡してあるそうだ。かくして、来年は結果はどうであれ、安心して行けるって事だ。
さて今日は、曾てより余儀なく延期されていた「かえし」作りの日だ。早朝5時前から、厨房で準備(写真上)をして、クリニックに行く前に濃い口醤油一缶(一斗/18リットル)を作り終えた。
今日の予定は醤油5缶だが、砂糖とミリンを加えるので、約7缶のかえしが出来上がるんだ。
一缶を大鍋に入れ、味醂、砂糖を加えて、中火で焚いて、総じて約1時間を要するから、全工程を終えるには、何にも休まず5時間掛かる勘定だ。
炊いてる時間の合間に、そばつゆも作り、昆布の佃煮も作った。無駄作業のないサイクルタイム、作り終えたら2時を回っていたよ。
合間に「そばつゆ」の出汁取り(左) そろっと炊きあがり、ブラックホールが見えてきた(沸騰寸前)
その「かえし」だが、今使っているのは、去年の10月15日に作ったものなんだよ。従って、優に8ヶ月は醸成したことになるんだね。
今日作った「かえし」は、土蔵の中でじっくり寝かして、早いものは秋の紅葉の時期ころから使い出して、盛りは年越し蕎麦の頃が一番良い感じになってるだろうね。
次回は、10月頃に作る時期だが、概ね3ヶ月サイクルで作ってるんだね。
半年以上も寝かせて、大丈夫なのかね?良く聞かれるんだけど、そりゃもう大大丈夫、醤油と味醂、砂糖だからね。
醤油の角がとれて、まろやかに熟成され、俗に言われる醤油臭さがなくなっているんだね。僕は、素人だから化学的な根拠なんか分かるわけないけど、実際に使ってみて、口にして、その違えが分かるんだね。
定休日とは、そう、休みを定めた日。親爺にとっては、単に牧之庵だけが休みの日なんかもね?
定休日、店は休みでも、親爺は営業日よりも忙しい!
例えば、この6月に入っても、最初の定休日は「葬式」で遅くまで、2週は「大腸カメラ」、そして3週の今日は「かえし作り」、おそらく来週(4週目)の定休日は、田圃が待ってる!ってわけなんじやよ。