この御仁が、山のアジト「男の隠れ家」の主である。自分が生まれ育った生家跡地に隠れ家を造った。
その中に、一番の宝物「年代物の発動機」を主に、古民具、骨董品が収まっている。
ここは、彼にとっては、コレクションを展示する館であり、壊れた物(ガラクタ)を修理修復する作業所であり、ツル細工やクラフトの工房でもあり、究極は、好きな時に、好きな事を、好き勝手に費やす事のできる、まさに「男の隠れ家」なのだ。
元屋敷の一角に、この「男の隠れ家」があり、前方には、自らが唯一人で造り上げた日本庭園が広がる。
以前のブログで、何度かご紹介もさせていただいたので、重複は避けるが、彼の人となり、無類の器用さ、豊かな感性は、一見柔和な外見からは、伺え知れず。
なにはともあれ、凄い!御仁である。
全く興味のない、感性の違う人からは「変わり者」に見えるかも知れないが、その「変わり者」側から見れば、神業師、羨望の眼差しであろう。
これだけの広大な敷地に、このスケールでお遊びができるなんて、そうザラにできるもんじゃない。営利を伴わない全くのお遊び(趣味)だから、解せば、極めつけの道楽?
たまたま元屋敷があったから、自由に趣味に興じる時間がもてるから、普通ならば、そんな贅沢はできないはず・・・・・・等々、結果を見て好き勝手に講釈を垂れる人はいるだろうが、そんなもんじゃないね。
じゃあ、同じ条件を与えるから、あんた出来る?そうなんだね〜、普通じゃできっこないんだよ。
だから「おらほの一番」なんじゃがね。
今日は、初めて紹介する「一人で造り上げた庭」から入ってみようか。そう、誰の手も借りず、唯一人で、バックホー(建設機械)を操って、土を掘り、土砂を盛り、大きな石をつり上げ、設置する。然りとて一人、自分でワイヤーを掛け、重機の吊りフックに引っかけ、重機を操作し、定位置まで移動、静かに降ろして設置、ワイヤーを外す。
手元が居ても難しいこんな仕事を、一人で全てやり遂げた。気が遠くなりそうな、なが〜い時間、同じ作業の繰り返し、まさに神業師だ!
造園のイロハも全く知らず、全くのド素人、多少囓った自分から見ても、俄に信じがたい現実がそこにある。
さてご覧いただこうか、神業師の術を。
☆アジトの庭
写真を撮りに行った日に、ぶら下げていた釣瓶(つるべ)が、いい味だしてますね〜。
庭園の全景 右側から追って奥山へと続く
露気をもらって苔が青々と茂って綺麗だね 庭の彼方此方で野バラが咲いている
主庭の枯滝に向かって、左右から飛び石、石橋、沢渡石を介して周遊できる様、心憎い気配りが
源流、枯滝が渓谷の奥深さを感じさせる 石橋を堺に池を分け、下流に来て一際大きめな池が現れた
今日はこれにて、次回は「アジトの庭と外回り」、紹介し尽くせない庭園と、隠れ家の外観等を覗いてみますよ。その後は、いよいよ「男の隠れ家」に侵入し、詳しく紹介しますぞ!