手塩に掛けて育ててきた「ブルーベリー」が、漸くにして収穫を得て2年目を迎えた。
昔の職場仲間(とは言っても、十歳も年下の後輩)のこと。
退職後の楽しみを作ろうと、彼は余暇を利用して「ブルーベリー」を植えた。あれから、もうかなりの時間が経つ。
去年あたりから、ボチボチと収穫を見て、試験的に販売を試みた。
どちらかと言えば、園芸(畑作)主体の地域、あれこれと野菜を作ってみたが、この道はなかなか厳しい。
そんなことで、彼は数年前に「ブルーベリー」を植えた。
それが良かったのか、悪かったかは、誰も分からないが、退職後のロマンを求めて、既に準備している様は素晴らしいし、夫婦してのコンビネーションが、これまた羨ましい。
僕自身、蕎麦屋を志して中途退職したのが53歳、開業が54歳だった。今、彼は52歳だから、セカンドライフを楽しむのには、充分な時間が残っている。
まして準備は、50歳頃から始めたから、しっかりとした事前計画が成されている。
今までは、試験的な販売だったが、今度は、しっかりと許認可を得て、ちゃんとした販売計画を模索中だ。
忙しい時間の中で、何とか遣り繰りして、自分の時間を食いつぶして、セカンドライフを組み立てる彼に、在りし日の自分に置き換えて声援を送りたい。
奥さんが嘆く「家の旦那は、好き勝手にこんな事始めたが、私なんかいい迷惑よ!お友達とお茶タイムも取れやしない!」
そうかい、そうかい、そう嘆きなさんな。口説く手先は、旦那より上々なり。これまさに、成功の証、奥方を拝して確信するなり。
その奥方が、ジャムを作ったとか?そうじゃろ、そうじゃろ、ほれ、そうじゃろて。
やっぱり奥は、しっかりもんじゃ。
今朝、牧之庵にブルーベリーのジャムが並んだ。
ひょっとして来年は、牧之庵あたりに回って来る品物が無いんじゃない。売れすぎて(そう願いたいし、本気で願う)