紅花を自家栽培して4、5年を見るが、今回は散々な目にあった。
春が遅かった分、作業工程は遅れたが、順調に生育してきていた。ところが、蕾が膨らむ頃になって、無惨にも次々と天辺から黒く腐って、ドロドロと溶け出した。
症状から「軟腐病」と判明、土壌からの細菌による感染発病と知るや、もはやこれまでかと全滅を覚悟したんだね。
次々と被害は広がって、やがては茎まで黒く腐れて見るに忍びない姿。勿論、こんな経験は初めてだった。
それでも万が一もと、完全に諦めきれずに、薬剤を買ってきて処置をしたんだ。
雨は連日、容赦なく降り続いた。
ところが、幸運(お陰で見返りが長い夏、この猛暑だが)にも、メチャクチャ早くに梅雨が明けて、嘘の様にピタっと雨が止み、この猛暑がきた。
病気もまた嘘の様に止まり、最悪の事態は免れて、ババが喜んで走り花を飾った。
なにしろ、ババの大好きな花の一つ、本数こそ半減したが喜びは格別らしい。