去年の秋、村の仲間から珍しい物を貰った。ブログでも御紹介したが、大きな4年物の「コンニャクイモ」なる物。
こんな大きなイモ、あんまり珍しもんだったから、暫く牧之庵の店内に飾って、お客さんにも見て頂いてから、時期をみてコンニャクを作ってみようかと考えていたんだ。
ところが、いつまで経ってもイモの状態が変わらず、特別な変化も見られないので、そのまま店内に飾ったいたんだね。
そんなこんなで、春まで飾りっぱなしだったんだ。コンニャクの製造法はババの実家のお母さんから、しっかりと教わって、いつでも作れる状態だったけど、時期を失してしまったってことよ。
イモの中心頭部から、新芽らしい突起物が出てきたので、畑に植えて見ることにしたんだ。暫くは忘れていたんだけど、ある時、畑を見てビックリ!長い紫掛かった棒状の物が、50センチほど伸びているじゃないの、オリャ〜!コンニャクの新芽が伸びて、葉っぱが出てくるんじゃないの?
貰った人に、そんな話をしたら、「そりゃ〜きっとコンニャクの花だよ、この前テレビでもしてたよ」。彼も、花を実際に見るのは初めてらしい。早速、畑に見に来たよ。
実は、彼も大きな芋を春までとっておいたんだが、変な物が出てきたもんだから、外の肥山(こやま、といって堆肥を作るために落ち葉や刈り草などを積んで腐らせて有機物肥料にする)に捨ててしまったそうだ。
まあ、そんな話はどうであれ、先ずはご覧下されや。珍しいでしょう?
草丈は120センチ、色、形状とも、なんとも奇妙な花だね。なんか、種の原種って感じ?何万年前の原形をそのまま残してるっていうか、まあ、やっぱり奇妙だよ。