☆ホオズキ(鬼灯・酸漿)
予報が的中して今日は久々の良い天気になった。随分とお日様が遠退いて気温は上がらない。
暫く前に、池の中に伏せておいたホオズキを上げて、すっかり腐った表皮を洗いながして乾かした。
今年のホオズキは、夏場の猛暑が幸いしたか、最近にない鮮やかな朱色に染まった。
放りっぱなしでも、勝手に育つ手間の掛からない奴だが、実は、鮮やかなホオズキが揃うには、それなりの条件が必要となる。
先ずは、バランスが悪いのだ。
奴は、ホオズキの実の付き具合と、大きさ、重量、それを支えるための、しっかりとした枝とのバランスが調い難いみたいだ。
兎に角、足腰が華奢(きゃしゃ:ほっそりと上品なさま、ビックリ、きゃしゃって、こんな漢字なんだ?初めて知ったよ)なんだよ。
一本の桿に、バランス良く実を揃えるには、それは大変なんだね。雑の割には、あれこれと条件を要求してくる我が儘な奴だよ。
去年、初めて作り方を知って、ババの要望で沢山作ったが、出来上がった量の多さにビックリよ。
店頭に置いて、好きなお客様にお裾分けだね。
☆トウガラシ(タカノツメ)
この時期まで、畑に残される最後の野菜は、トウガラシが最後になる。
実が真っ赤に色付くまでのバラツキが大きくて、遅い年は初雪に遭う事も珍しくない。
此奴も、年間を通して使用する量は僅かで、沢山作っても大半は廃棄に回る。
冬モードの牧之庵、冬支度も一段落する持て余しの時間、親爺は厨房の調理台に持ち込んでは、飽きもせずに紐で編み込むんだ。
去年辺りから、編み方を覚えて、これまた処理に困るほど編み上げる。
今が編み込みの真っ直中、辺り構わずお客さんや友人等にゴリ押しで差し上げるから、全く興味のない人には迷惑この上なし。
被害者が多くて、お陰様で在庫は残らないよ。
昨日、小物作りが大好きな孫が興味を示して、ちょっと教えたら熱中、上手に編み上げて得意そうだった。
仕事から帰ってきたママにも誉められて、自慢そうに家に持ち帰った。
「ママ、ジジから教えて貰ったんだ。あのね、台所に吊して置いて、ちょっとずつ使うんだって」。
ピリ辛のパスタが大好きな孫、その伝受に満更でもなさそうなジジ、無駄ではなかったみたい?と、ご満悦。