昨日のこと。
店の閉店間際に、そば茹で釜が漏りだしたんだ。
ブログを始めた最初の頃に、一度この釜について書いたことがあったが、謂われのある骨董銅釜なんだね。
牧之庵の開業以来14年間、古老の銅体を熱いガスで炙られて、傷だらけの体で頑張ってきてくれた。
そもそも、これまでに相当使い込まれて、現役引退しての再利用、水漏れ修繕をさせられて今日まで。
そう、あれから14年、よう働かされたもんだ。
毎日、下から炙られるお尻は擦り減って薄皮になってしまった。
修繕に修繕が繰り返されて、すべすべのお尻はハンダでデコボコだらけ、見るに忍びない。
ここんちの蕎麦屋の親父と同じで、あとどの位もつんかいな? この先、一心同体じゃて・・・・・・・。
爺が先が、釜が先か? どちらにしたって双方とも、そう長くはあるまいて。
ドッグはいつも決まっている。昨日も救急患者で休日診療。専門の整形外科医は掛かり付けの「笛木先生」だ。
何度か「おらほの一番」でブログに登場する御大だ。
毎回、同じ病状だから、手当も手慣れたもの。今回もハンダによる溶接療法だ。
先生曰く、「歳が歳だから、使ってみて漏れたら直ぐに持ってこらっしゃい」。
そういうことだそうな、あと何年保つかは保証できない状態だ。
はてな?どこに穴が開いてんだろう?頭からすっぽり被って、明かりを取り込む。おお〜〜〜〜〜、ここだ!先ずは、マジックでマーキング
笛木先生、ハンダで治療。 ウ〜〜〜〜ム、こいつは酷い!早速、ハンダで怪我を修復。先生曰く「こりゃ酷い!取りあえず、できる限りの手術をしましたが、この先の保証はできません」
そりゃそうだ、一番わかってるんは、ご本人。保つまで保ったら、あとは儲けよ。何だって!そりゃないよ.........。