※閉店後の牧之庵を訪ねて
かつての「純手打ちそば処・お茶処 牧之庵」は、2019年(令和元年)8月15日に暖簾を下ろし廃業した。早いもんで今年の夏で丸5年が経過する。
牧之庵は現住住宅を店舗に利用するために改造して営業してきたから、廃業後には一般住宅に復元するための工事が待っていたんだね。二階部分は居住部分だからそのままだけど、一階は店舗に掛かっていたから、浴室を除いた全てを元に戻した。
☆その足跡をちょっとだけ回想して ↓
↓(写真下)玄関を入って真っ正面、よく見ると上に長押(なげし)、欄間(らんま)がある。更に、下を見ると畳が敷いてあるし、敷居と鴨居がある。と言うことは、ここには以前(牧之庵を開業する前)は、建具が填まっていたって事だ。そうなんですよ、ここは12畳の日本間で我が家の居間だったんですよ。開業に当たり店舗に改造し、一間(1.8メートル)セットバックして間仕切りをしたんですよ(手前の建具は外して、バックした間仕切りに建てた)。上の奥に黒っぽい梁が見えるが、2メートルほどバックして間仕切りしたんですね。バックして生じた空間が「帳場、ババが花をあしらうお遊びの場所、皆さんの趣味の作品を展示紹介する(皆さんの趣味のコーナー)」だったんですよ。↓
↑ 改造前 「内玄関・お帳場・皆さんの趣味のコーナー」↑
↑ バックして生じた空間が「帳場、ババが花をあしらうお遊びの場所、皆さんの趣味の作品を展示紹介(皆さんの趣味のコーナー)」だったんですよ。↑
「内玄関・お帳場・皆さんの趣味のコーナー」 改造後 ↓
「内玄関・お帳場・皆さんの趣味のコーナー」 改造後 ↑
令和3年中に完全復元、リニューアルを終えて、今はもう店舗時代の感覚は消え、完全に我が家に定着し一般民家に復元したってことよ。なんじゃないんよ。昔の状態に戻しただけなんだね。唯、復元に当たり、旧来の日本間を洋間にしたんだね。畳敷きをフローリングに変えた。昔の厨房と隣り合わせの部屋だったから、今回の復元工事に合わせて、リビングとダイニングキッチンに変身した。
使っていた客間は、テーブルや小間物、装飾品を撤去する程度で済んだ。開業当時に外した建具は、そっくり保存しておいたから、襖戸等は掃除して建てるだけで済んだ。大掛かりは、厨房をダイニングキッチンに復元する工事だった。居間、帳場関係等は、復元工事に併せて子供部屋等のリニューアル、リフォームをしたから、結構大掛かりな仕事になったんだね。
玄関まわりは殆ど昔のまま、ゴチャゴチャした飾りもんが片付き整然としただけ。何はともあれ、これが昔の我が家なんだね。牧之庵の開業に当たり、特別に変わったことをしていないんだね。以前からしてきた事を、そのままの状態で開業しただけなんだね。だから、店を閉めても昔の状態に戻っただけなんだ。
↑ 閉店前 「内玄関」 閉店後 ↑
↑ 閉店前 「昔の客間」 閉店後 ↑
↑ 閉店前 「昔の客間」 閉店後 ↑
↑ 閉店前 「昔の客間」 閉店後 ↑ ↓
「今の客間」 ↑ ↓
「今の客間」 ↑ ↓
「今の客間」 ↑ ↓
「今の客間」 ↑ ↓
「今の客間」 ↑
これまで写真で綴ってきた画像(写真)は、元に戻した我が家です。なんだい?閉店前の牧之庵、そのままじゃないの? そうじゃないんですよ。現況(当時、生活していた環境、生活感)を、そのまま生かして、有りのままの姿の中でお客様と接したい。それが、開業当時のジジババの理念なんですよ。
だから、こうして画像(写真)で改造前、改造後と対比しても何ら変わりがないでしょう。それは牧之庵も、我が家も一緒なんですね。牧之庵時代も、以前の我が家も、そして閉店後の元牧之庵(我が家)も、なんら変わりがないんだね。