☆仮設住宅で3年目の冬
今日で中越地震発生から丸2年が経過した。
未だ仮設住宅で暮らす被災者が大勢いるという事は、如何に災害の爪痕が大きかったかを物語っている。
新潟県は仮設住宅で暮らす高齢者の住宅再建支援策を打ち出した。
暗いニュースが後を絶たない昨今、久々の温もりの施策に県民の一人として絶賛したい。
高齢者が再建する土地や住宅を担保に資金を貸し付け、死亡後に資産を売却して借入金を返済するという支援制度だそうだ。
様々な制約はあるようだが高齢者の老後に明るい兆しが見えたことだろう。
被災地が中山間地のため、担保物件の評価が低く、貸付資金を回収するに心配する向きもある様だが、もう2年も経過している。
なんと言っても被災者の早期救済が先決、みんなで復旧支援をするんだという気構えと、心遣いが大切な事だと思う。
久々の朗報に拍手である。
でき得れば、足かせはなるべく少なくして被災者が「ああ〜有り難いことだ」と感じられるような支援策であってほしいと願う。
☆村の鍛冶屋さん
「しばしも休まず 槌打つ響き 飛び散る火玉よ 走る湯玉 ふいごの風さえ 息をもつかず 仕事に精出す 村のかじや」小学校時代の唱歌の一節。
僕等の集落に「鍛冶屋さん」があります。「野鍛冶、農鍛冶(のかじ)」です。
今の大量生産のご時世、村の鍛冶屋さんは殆どが姿を消しました。
僕が子供の頃は、農作業が手作業中心だったから、クワ、カマ、ナタ等の農具、包丁、マサカリ等の生活用具は、この鍛冶屋さんにお世話になっていました。
新品だけでなく、柄のすげ替え、研ぎ、修理等に至るまで、無くてはならない存在だったんです。
今はもう、周りには1軒もありません。旧塩沢町にはここ1軒限りになってしまいました。
この鍛冶屋さんも長老者、後継者はありません。
トンチンカン、トンチンカン、槌打つ響きが時々聞こえます。
今の子供等は鍛冶屋さんすら知らないでしょうね?無論、何を作っているのかも。
この鍛冶屋さん、ゲートボールと盆栽や菊作りが趣味です。
毎年のように、ご近所に丹精して育てた菊を持ってきてくださるんです。
写真は今年お預かりした菊です。