雪国では、これからの季節はお日様を拝めると有り難い。
冬場は日照時間が極端に少なくなるからだ。
時節は今、冬らしき低温になったが今日は辛うじて、お日様が雲の間から顔を出す。
農家の軒先には、何処も彼処も沢庵用にする大根が干してある。程良い冷気を浴びながら次第に身が細りシワシワになって程良い飴色に色付いてくる。
冬に備えて、越冬用の漬け物をする時期で早い農家はもう漬け込みが終わっている。
今日は冷えるなあ〜と、感じるときは高山には新しく降った雪で、頂は更に白さを増す。山肌は落葉が進み、茶色になってきた。
もう1週間足らずで暦の上では「小雪」だ。「しょうせつ」、少し雪が降る時期が来たよ、って事だが、まさに的を得て実感できる季節暦だ。
庭先の花々はすっかり冬、遅い「寒菊」が辛うじて寒さに耐えている。
ババの生け花用の材料も底を突いてきた。
今日は、ずっと前に花を終えた「秋明菊」、後に残ったボンボンがまたおもしろい。
花を終えてなお、賑やかにこの場を奏でる「シュウメイギク」の面々