☆牧之庵の庭先から
桜が舞い散り路面が一面に花びらで散りばめ、ブナの枝先がほんのりと黄緑色に芽吹きが始まってきた。
ワサビの花が最盛期を迎え、リュウキンカも黄色の花を見せてきた。こぶしも真っ白な花を見せる(写真右)
次々に花開く庭先の花々、ふと見れば彼処にも、足下にはスミレの花が、見上げれば桃の花も開いて、ピンクのシャクナゲの花も見つけた。
今年の春は、芽吹きも開花もみんな一緒にやって来た。
椿も今が最盛期、よく見るとツツジの蕾も膨らんできた。
次から次へと春の花々が咲き誇り、明るい春を運んでくる。
ブナが芽生えて
☆春一番の初物も出てきて
昨日はお客さんがタラの芽を採ってきた。
まだほんの走りで可愛そうなタラの芽、「ちょっと、まだ早いんじゃないの?お宅の道具見たいな可愛いタラの芽」。
お客さんには失礼だが、いくらにも早すぎて可愛そう。山に入って気づくんだが、地方の人ほど根こそぎ取って来ちゃう。
地元の人は、山からの恵みはこの次を考えて大切に扱う。
遠くから来るんで適期を外してしまう気持も分からないではないが、自然の恵み、いただき物、根こそぎはいただけない。
前の弟夫婦も山に行ってきたようだ。コゴメ(クサソテツ)をひとつかみ取ってきてお裾分け。まだ数週間は早いそうだ。
彼の庭には「行者ニンニク」が育っている。天ぷらに揚げるとニンニクの香りがして珍味だ。
行者が山で食べたから、そんな名前がついたとか?常連のタラの芽のお客さんも、この行者ニンニクが大好物。
かつて知ったるで、先日も自分等で勝手に失敬してきて、タラの芽と一緒に天ぷらにして差し上げた。
天ぷらの葉物が少ないこの時期に重宝するのが「コンフリー」なのだが、4、5日前から使われる様になった。
薬味には、「アサツキ(写真左)」が主役になった。春の初物が使えるようになると、新鮮だから価値が違う。
これからの時期は、この先が待ち遠しい、いろんな山菜や自家産野菜が使えるからだ。