遅い春が一挙に盛り返してきた。
ブナの葉っぱが鮮やかに黄緑色に染まって、五月に入っての暖か陽気を待っていたかの様に草木が一斉に花を咲かす。
今年の春はみんな同時だ!
今時期の花は白が多い。
真っ先にユキヤナギ、梨やプラム、サクランボ、コブシが満開だ。
水の中では、リュウキンカが黄色の花を見せてきたし、ワサビの花も満開だ。
地上では桜草やオダマキが開花寸前、プリムラが真っ盛り、スミレが最盛期だ。
辺りの農家では、田植え前の農作業に追われている。
牧之庵の田圃も今日トラクターが入って耕している。
山肌はブナの葉っぱで色付いてきた。ここ数日の五月晴れで、木々の芽が色付いて、新緑が綺麗だ。
遅れていた山菜も出始めてきたようだ。
この連休には、残念ながら殆ど間に合わなかった山菜だが、連休を明けた頃から盛りになるだろう。
例年ならば、コシアブラが主役を成すが、今年は芽が出始めたばかり。
雪消えが早い、陽当たりの良い場所のコゴミ(クサソテツ)が採れる程度で、都会から山菜採りを楽しみに来られる人には、ガッカリの連休だったろう。
忙しくて山には行けずにいる親爺だが、方々から先取りの山菜を貰って、何とか連休を過ごせそうだ。
牧之庵の前の分家(弟)の親爺が採ってきてくれた、コゴメと山ウド 。コゴメ(クサソテツ)は、天ぷらと、お通しに、山ウドは、今日のお客さんの天麩羅にして使い切った。山菜の遅れているこの時期には、貴重な山菜だったよ。
連休明けから、山が呼ぶ。
親爺はせっせと山菜採り。
そうそう、畑仕事も待ってるよ。
ゴールデンウエークも明日、もう一日で終える。
去年より、ジジもババもしんどくなった。ヒシヒシと重ねる歳を実感するね。