霜月も今日で終わり、明日からは師走に入る。
今朝は、霧が掛かっていて行き交う車は、ライトを点けて走っていた。
「今日は天気がよくなるなあ〜」、朝方冷え込んで朝靄が掛かる日は、良い天気になる前兆だ。
起床後、すぐ近くのコイン精米所にライトを点けて精米に行った。
野外に停めてある軽トラックのウインドーガラスは、真っ白に氷が張っていて、暫く暖機運転で視界を確保した。
精米は2袋(1袋が30㎏)、コイン精米の料金は、1㎏当たり10円の利用料で、100円単位で精米できる。
どこの農家でも、自家用の精米機は持っているが、最近は随所に設置されたコイン精米を利用する家が多くなった。
性能が良くなって、不純物(小石等の)除去装置が付いていて、早く搗き上がるし、小糠の切れが良いからだ。
最近は、都会でもこの精米所が至る所で見受けられる。
都会に出て定住し、田舎からのお土産に貰ってくるお米も、玄米が多くなった様だ。
食べる寸前に白米にした方が、食味に著しい差が生ずるからだろう。
精米を終えて帰る頃には、朝陽が昇り、霧も少しは晴れてきた。
見渡す田圃の雪はすっかり消えて、突然訪れた冬将軍は嘘の様な光景に変わった。
完全に紅葉しきれず、落葉を前に雪囲いで括り付けられたカエデ等が、葉を付けたまま枯れている。
畑でも、まだ役目を完全に果たし切らない「ツルナ」や「薬味ネギ」が顔を出した。
取り残しの大根や、開花を中途で止められた菊がビックリして一瞬元気を取り戻した。
帰宅後、2回目の取り溜めをした。
せめてもの週末用の凌ぎにと。
暫く雪マークは付かないが、然りとて時期は冬、放っておけば朝霜と冷気で凍ってしまう。
獲れるだけ儲けって事だ。
それにしろ、今日の様な暖かい気候の一時期だけを見ていれば、しばらく雪なんか降りそうもないと思えるが、そこは冬の気候のこと、直ぐに変わる気圧配置は、一瞬にして雪雲を運んでくる。
昨日、湯沢の苗場からお客さんが来られた。
先日の初雪と、翌日に続けて降った雪の量は、60センチもあったという。
一時はタケノコ山(苗場スキー場の山頂)から滑り降りられる程だったとか。
人工降雪で一足早くにスキー場開きをする苗場は、思い掛けない恵みを受けて、シーズンを迎えた。
雪国、特に南魚沼地方においては、雪は貴重な資源だ。
準備もままならずに降り込む雪には困ってしまうが、適期が来たら適量に降って貰わないと産業が潤わない。
遅くとも師走に入って、クリスマスまでには、スキーが充分可能な範囲で降ってくれ。
その後は、いっぱいは要らない。
コンスタントに除雪車が稼働して、スキー場が順調に滑れる程度で降らせてくれ。
一昨年のドカ雪や、去年のような小雪では頂けない。
適期、適量でオーダーする。