数日前の朝のこと。
いつもご贔屓にしていただいている湯沢町の宿から電話が入った。
伺うと、昨日お連れいただいた団体さんの一人が、牧之庵の駐車場に面する畑からトマトをもぎ取って来たって言うんだね。
この畑は、前の分家が作っている旨のお話をしたんだけど、僕等は全く知らなかったんよ。
宿の親爺さんが、マイクロバスで送迎してくれてるんだけど、車の中でビニール袋に入れたトマトを持ったお客さんをご覧になって訪ねられたそうなんだ。
そのトマト、どうしたのか?ってね。そのお客さん、体裁悪く答えたそうなんだ。
蕎麦屋の前の畑から持ってきたってね。
すると宿の親爺さんが「農家の人は、野菜を大切に育てているんだから、あんまり良い事じゃないね」って言ってくださったそうなんだ。
正直言って、黙っていれば分からないことだったんだが、わざわざ電話でお詫びをいただいた上、翌日には、お菓子を持って再度のお詫びに来て下さったんだ。
それも我が家と、分家の分までね。
恐縮この上なしじゃ。
↑よく描けとるねェ〜。親爺さんにそっくりだよ!
僕等は、農家だからトマトの少しぐらいはどうって事ないんだが、ビックリしたんは、律儀で実直な宿の親爺さんのこと。
実は、前々から不思議だったんだね。失礼な話なんだけど、このお宿は、湯沢の温泉街からは遠く離れて、岩原って地域のリゾーマンション群の一角にあるんだね。
温泉お宿って言うよりは、温泉付きの民宿なんだけど、フルシーズン営業しているんだね。
どうしてあんなにお客さんがとれるんだろう?ってね。
ある時ババが、お客さんにお聞きしたことがあったんよ。
「高野屋さんは、いつもご繁昌の様ですが、皆さんはどうしてお知りになったんですか」ってね。
すると「兎に角、皆さんが親切なんです。だから、クチコミで評判になったようですよ」との、お答えだった様だ。
然るに、僕は納得させられたね。今度のトマトの一件で、確証できたね。
ああ、やっぱりなあ〜、こんなに親切で、誠実な人たちがいるところには、そりゃ〜、お客さんも大勢来るわいね〜。
予約を頂くと、宿の親爺さんがマイクロバスで遠く関東まで送迎してくれる(団体さん)。
でもね、燃料がメチャクチャ高騰しちゃったから、大変なんだろうな〜って、老婆心ながら心配しちゃう。
元々は農家だから、野菜も米も自家産なんだね。
さて、このお宿のことについて少しコマーシャル。
風呂入ってさ 旬のもの食ってさ の〜んびりしょうて
天然温泉・温泉民宿 浦子の湯 高野屋 南魚沼郡湯沢町土樽146−2 TEL.025(787)3054
URL http://www.takanoya.gr.jp/