今日も朝からあっちかったない。そば打ちをしていても汗が滴り落ちる。
首筋からみぞおちはビッショリ、額からも流れ落ちる。
たまらず、道路に消雪パイプのポンプを回した。焼けた舗装面から、ジジーと湯気が出るほどだ。
路面に水を出したのは、これで2回目だが、チビッコ達は大喜び、はしゃぎすぎてビショ濡れになり、両親に怒られる光景も見られた。
こうしたムンムンの日は、水が出ているだけで涼しそうで気持ちいい。実際に気温も何度かは下がるんだろうね。
近くにいるだけで、涼しい感じがする。
それにしても、今夜は最高の熱帯夜、野外に出ても蒸し風呂だ!
昨日今日と長岡の花火だ。末娘は連チャンで出掛けた。先日は柏崎まで行ってきた。
僕は、長岡の婿どんだから、若婿当初は泊まり掛けで随分と見物させて貰ったが、古婿になったり蕎麦屋になってからは、とんとご無沙汰だね。姉も長岡に嫁いでいて、花火の上がる信濃川の護岸からは、目と鼻の先、あちらにも何度もお邪魔した。
年々、華やかになる長岡の花火だが、たまには最初から最後まで、じっくり鑑賞したいもんだね。
皮肉なことに、花火と地震災害が奇妙というか、不幸な縁念で結びついたんだね。
今朝の朝刊一面の「編集手帳」でも触れていた。記者も昨夜は、長岡花火を実際に見物したらしい。
「越後の三大花火」と呼ばれる、柏崎の海の花火、長岡の川の花火、片貝の山の花火だが、川花火の長岡と、山花火の小千谷片貝は、中越地震の被災地、海花火の柏崎は、後発した中越沖地震の被災地だ。
何処も、先般の地震による大災害を経験し、大勢の皆さんからの援助や激励を受け、見事に復旧して今日の花火に辿り着いた。
一際華やかに打ち上げられる背面には、並々ならぬ復旧への祈願と、慰霊、共存が込められているんだろう。
「よくぞここまで、皆さんありがとう、頑張っています」様々な思いを託して、今宵も「日本一の花火」が、見事復旧を成し遂げた長岡の信濃川を染め、夜空を魅了する。
昨日の夜のこと。
地元のババ連がおいでなさった。「牧之庵の親爺さん、暑さにめげず頑張りなさい!」一本の栄養ドリンクに一輪の花?
さり気ない心尽くしが有り難い。気は心、ちょっとした優しい心遣いに励まされる。
有り難いこと、今日も元気印を頂いた。
仕事を終えて店の縁側にゴロ寝、牧之庵の客間部分は、特別に涼しいんだよ。
普段使っている居間とは、相当の温度差があるんだね。兎に角、涼しいんだね。
夜風が周りの池から冷気を誘って、蒸さない夜は寒いくらいなんだね。
夜の営業を終えて、シャワーを浴びて、ほろ酔い気分で縁側にゴロ寝、こいつがまた最高の心地よさ。
今年の夏、初めて鈴虫の鳴く声を聞いた。
スエッチョン、スエッチョン・・・・・・・ああ、日中はどうしようもないほどのムンムン、ムシムシだが、季節はもう秋なんだなあ。
ことあろうに、暫く前から、前の池に住み着いた、殿様蛙が鳴き出した。
チェ、台なしだ!クソガエルめ!!!でも最近は、こんな殿様蛙でも珍しい存在になった。
差詰め今宵は特別暑い!鈴虫の鳴き声をひと鳴き聞いたが、やはり殿様蛙が邪魔をする。
9時を回ったら、先程より幾分かは涼しくなってきた。明日も暑くなりそうだ。
殿様ガエルが教えてくれた。