春に種を蒔いて、雪降り前に収穫する野菜の中で、唯一つ残っている物がある。
根菜類や、種子取り野菜を除いて、最後まで地上部に残った物は、唐辛子(タカノツメ)だった。
此奴は、完全に真っ赤になって完熟してから、初めて用をなす。
ピーマンや、シシトウは緑色に実が成長してから野菜として食するが、唐辛子(タカノツメ)は、完全に真っ赤になってから嗜好品として使う。
従って、通常野菜の種子取り時期が、此奴(唐辛子)にとっては、収穫の適期ということになる。
と言うことは、此奴は春先から初冬まで、悠々と畑を独占するって事だ。実に効率が悪い。
そんな非効率な唐辛子を収穫して、その一部を紐で編んで吊し保存する。
嗜好品だから、一回に使う量は僅かだが、その用途は頻繁で使用量も多い。
特に漬け物、煮物には頻繁に使用する。時に、酢や焼酎に漬けて、そのエキスをドリンク(焼酎割などにも)に、パスタや炒め物にもピリ辛の存在は大きい。
今年は、見た目も考えて、ちょっと手間暇掛けて、紐で編んでみた。