「流水客土」って何だ?
そうなんだよね、もう半世紀も前の専門用語だから、その道の専門家でも、最近の若い人には、初めて耳にする言葉だろうね。
流水とは、文字通り流れ水のこと。
客土とは、旅先のことを意味する場合と、ここでは農業の専門用語を意味する。農地(主に田圃)の土質を良くするために、外部から運び込む肥沃で新鮮な土のこと。
合わせて「流水客土」とは、流れ水の中に土を流し込んで、濁流として農地に新しい土を盛ることを言う。盛るっていうか沈殿させるんだがね。
昨今では、こんなことして川を濁せば、そりゃもう大変な事だね。真っ先に、漁業組合がカンカンになってとんでくるよ。
去年の夏の新潟、福島豪雨以来、ちょっとした雨や、雪解け水でも、川が真っ赤になって濁る。あれ以来、綺麗に済んだ流水は見ることができなくなった。
昨日は終日、雪降りだったが、水っぽい雪のため土砂が流れ込んで、ご覧の通りの濁り水(さながらの、流水客土だよ)、酷いでしょう、公害だよ。
水源となる山奥の沢が、土砂崩れの痕跡で山肌が真っ赤に現れ、樹木や草木が根こそぎ崩壊したから、ちょっとした雨でも、土砂が洗われ流れ込むから、もう止めようがないんだね。
牧之庵は、家の前に流れがあり、周囲に池があるから、常に水が流れている。今年は、もう悲惨なんだ。ちょっとした雨で、山肌の真っ赤な土が洗われて流れ込み、玉砂利の敷いてある流れは、あっという間に真っ赤な土が溜まり、池の底には、それこそ農地の流水客土よ。
も〜う、どうもならん!汚く汚れた用水、何時まで続くんだろうかね〜、この濁り水。
それでも、昨日に比べたら今日はこんなに綺麗に澄んでるよ。それでも直ぐ泥が溜まって汚くなる。日課の砂利洗いは暫くお休み、やってられないよ!こんなんじゃね。