牧之庵では今日一日、客間のエアコンを使わなかった。野外の直射日光を受けると、やっぱり暑いが、客間では必要ないと判断して電源をオフで通した。
ちょっと暑いかな?と、感じなくもなかったが、網戸越しに吹き抜ける風は、秋風になっていた。初めてエアコンから離れた秋日である。
ここ2.3日の朝晩は、めっきり涼しくなって、エアコン無しで窓を開けて寝ると、寒くなって目が覚める程だ。
急ぎ早に秋が来た。稔りも深まり、今年の稲の収穫期は、通常よりも早いだろう。
あと一週間もすれば、南魚沼米(コシヒカリ)の刈り取りが始まる。
秋の深まりと共に、庭先の草花も秋色に整える。魚沼の秋は早い、あっと言う間に過ぎていく。
♪シュウカイドウ(秋海棠)
主に中国が原産地だというこの花、古くは江戸時代に渡ってきたという。
日本中の各地で、半野生化して繁殖を繰り返し、群生地もあるという。もの凄い繁殖力で、地中の球茎が摂氏10度にも耐える事が出来る、唯一の耐寒性ベゴニアなんだそうな。
殖える、殖える、間引いても、間引いても、何処からとなく芽を出して繁茂する。
牧之庵には、何時、何処から、どうやって来たのか?まったく不明だが、もう何十年も勝手に育って、いつの間にか花を咲かせている。
♪玄関先で、かくして「カクトラノオ」等が
木桶の中に「百日草」、「アスター」、「フィソステギア(カクトラノオ)」、3種類とも自家栽培の花々だ。
最近の「百日草」は品種改良が進んで、多彩な色合い形状が出てきて面白いが、切り花用には日持ちがしないとババが嘆く。茎が空洞のために保水力が低いのが難点かも?
代わって、日持ちの良いのが「アスター」だが、ババが夏花として最も好む花だ。
今年は、春先の種蒔きの遅れ、その後の気象条件が悪くて、お盆には間に合わずに、今頃が盛りになっている。
時期遅れのアスターも、端境期のこの時期には、また良いもんだとババは喜んで使っている。
もう一種が「フィソステギア(カクトラノオ)」、日本語では「角虎の尾」と書くんだそうだが、虎の尾っぽに似ているところから、こじつけに名付けられたんだろうが、もっと良い名前を付けられそうなもんだと、苦笑いもしたり。
繁殖力旺盛で、地下茎を何処までも伸ばして縄張りを広げる。