※秋の雑事様の到来じゃ!
週末になると雨の降るのが習慣になってしまった。農家では今年の秋はこの雨に泣かされてきた。
兼業農家では、先週の三連休が刈取の最盛期だったが生憎の雨降りだった。
この休み日に収穫作業ができなかったから、好天を見計らって休暇を取っての稲刈りで何とか処理をしてきた。
遅くの農家が今日からの三連休を予定していたんだろうが、これまた雨からのスタートだ。
幸いにも、牧之庵の田んぼは数日前に収獲して貰ったので一段落。
季節外れの間抜けミンミンゼミが啼いている。 近くでカラスも「アホ、アホ」と、外れ鳴きを小馬鹿にしている様だ。
おかしいなのは天気だけじゃなさそうじゃて。
はてさて、蕎麦屋のジッチャマにとっては忙しい時期が来たんじゃよ。
秋の雑事様がいらっしゃるんだよ。そんなこと言ってるジッチャマこそ、かなり可笑しいんじゃないの?
9月の初秋に入ると、夏野菜を手繰り、秋野菜(一部は来春用の野菜)の播種を手始めに畑作業で忙しくなる。
☆ツルウメモドキ
「ツルウメモドキ」は切り取ってきて早めに葉っぱを除去する。このときの実は緑の表皮を被っている。↑
切り取って二日くらい経つと、緑色の表皮が黄色に変色して割れ、中からオレンジ色や赤の実が現れる。↑
晩生の「味噌漬け用のミョウガ」を山から取ってきて塩漬けで保存し終える頃、そろっと山では「クルミ拾い」が待っている。
10月中旬頃まで、何度かに分けてクルミの調達は続き、あれこれしていると「ツルウメモドキ」の切り取り適期が来て、続いて「南蛮(タカノツメ)」も赤く染まり編み込みが始まろうとしている
今は、薬味に添える「穂紫蘇」の収獲と塩漬け保存の真っ最中なんじゃね。
暑くてできなかった構築物のメンテナンス、取り分け家屋の外壁や、板塀の塗装が待っている。
この後、秋雨前線の成り行きを見ながら晩秋までの間、併行してペンキ塗りも待ち構える。
いやはや、本業暇なれど雑事は大忙し、とんだところの繁盛じゃて!
☆穂紫蘇
シソの実(穂紫蘇)がいい案配に実ってきた
切り取った実は浸水して洗ったり、アクを抜く
しっかり結実した穂を切り取って塩漬けにした。
年間必要量の三分の一程度だが、今日から新しく漬け込んだ穂紫蘇を薬味に添えた。