牧之庵の親爺のそばは趣味系、道楽系、どちらかと言いば変わりそばで、ど素人のそばキチ系、そば粉系。
「またまた始まる全くつまらない親爺のそばキチ談議」
最近は趣味のそば打ちが大流行り。
正直、小生なんかより手際よく美味しく打たれる方が沢山いらっしゃいます。
手打ちの修業なんか全くなし、工房なんかでの外打ち経験もまったくないんです。
修業は各地の食べ歩き、家内も大好きで一緒に数えきれないほど出歩きました。
なかでも信州が一番多かった。
ただ、そばを求めて何時間も掛けて小諸まで、高遠まて、方々へ。
信濃町から戸隠経由で善光寺コースは我が家の定番。
沿道の人気店、民家や宿坊が営む数々のそば屋さん。
それぞれが、それぞれに感動を与えてくれた。
さすがそば屋になってからは伺う機会が少なくなった。
開業にあたっては、手打ちそばの修業をまったくしないので、そこから体験得た業は何もない。
既成概念も慣行慣習もない。
食べ歩いた好みのそば、つゆ、雰囲気等など。
自分の感性で創るほかない。
「好きこそものの上手なり」だ。